介護コンサルティングネット:有限会社業務改善創研|介護コンサルタント福岡浩

介護コンサルティングネットへのお問い合わせ

利用者本位のサービスを実現するために、介護事業運営の仕組みを改善します。

ホーム2016年5月のコラム

有限会社業務改善創研のコラム(介護コンサルタント福岡浩)

介護コンサルタント福岡浩のコラム

分かっているようでわかっていない「介護保険はなぜ始まったか?」

ある介護事業所の管理者の方に、突然ですが、こんな質問をしてみました。
「介護保険制度がスタートして16年経ちますが、そもそも、なぜ介護保険制度が必要になって始まったのでしょうか?」
管理者さんは、数秒ほど考えてから、「高齢化が進んでいるからですかね。」と、自信なそうに答えました。私が、「それだけですか?」と、さらに聞いてみました。
管理者さんは、「家族だけじゃ介護できないからですよね?」と、またまた、不安げな顔で回答になりました。

私が質問したように、利用者やその家族から質問されることは、めったにないのでしょう。 しかし、これから先はあるかも知れません。 居宅介護支援サービス(ケアプラン作成)にも利用者負担を求められるようになれば、 利用者や家族は、ケアマネジャーを選ぶようになり、ケアマネジャーは今まで以上に利用者のために介護サービス事業所を選ぶようになるでしょう。 団塊の世代が後期高齢者になり要介護状態になれば、介護サービス事業者を品定めすることもあり得ます。そこで、事業者のプロフェッショナル度を確認するかも知れません。

「介護保険制度は、始まったころと今とでは、かなり変わってきたようだけれど、そもそも、なぜ介護保険制度が始まったのでしょうか?」 なんていう質問を、いきなり受けることもあるかも知れません。 そんなことがないとしても、そのくらいのことは正しく説明できるレベルでなければ、介護保険サービス事業所の管理者とは言えないのではないかと思いますが、皆様はどう思いますか。

そのようなことがきっかけで、ある介護事業所の管理者と管理者候補の方々を対象に研修(勉強会)を実施することになりました。

プロフェッショナル介護事業者が知っておくべき介護保険法と介護保険制度』という壮大なテーマで、 3時間×3日の日程で予定しています。

制度導入、制度の概要、今後の制度の行方という3つのテーマで学びます。

たとえば、制度導入の背景などについては、以下の通りです。
1.介護保険制度導入の背景
  1-1.高齢社会の現状
  ①急速に進んできた高齢化 ②高齢化とともに進む要介護者の急増 ③家族介護の実態
2.介護保険制度の創設
 2-1.介護保険制度の創設 2-2.介護保険制度の目的 2-3.介護保険制度の理念
 2-4.ケアマネジメントについて
3.介護保険法改正【平成18年(2006年)4月施行】の背景と方向性
  3-1.『2015年の高齢者介護』 3-2.制度改正の方向性
4.介護保険法改正【平成24年(2012年)4月施行】の背景と方向
  4-1.社会保障審議会介護保険部会による検討 4-2.改正の主な概要
  4-3.地域主権推進法に伴う改正
5.介護保険法改正【平成27年(2015年)4月施行】の背景と方向性
  5-1.地域包括ケアシステム 5-2.介護保険法改正の主な内容
  5-3.地域主権推進法に伴う改正

介護技術さえ身に着けてスキルアップしていれば、介護サービスのプロだといえるかも知れませんが、介護保険サービスのプロを目指すならば、制度の背景、現状、今後どうなっていくのかを十分に理解しておく必要があるのではないでしょうか。

2016年5月9日掲載

「介護コンサルタント福岡浩のコラム」の先頭に戻る