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有限会社業務改善創研のコラム(介護コンサルタント福岡浩)

介護コンサルタント福岡浩のコラム

「成功体験から学ぶこと」と「失敗から学ぶこと」

新しい仕事が計画通りに進行して最終的に上手くいって、結果が出た時の喜びは何物にも代えられません。

例えば、新規開設の介護施設が利用者の獲得のために、イベントを企画し実施した結果、動員数が予定以上となって、新規利用者の契約も当初の計画を上回ったりしたら、 そのイベントは成功と言えるでしょう。

ところが、この成功体験を十分に検証しなければ意味がありません。 「なぜ、動員が予想以上に多かったのか」また、「その結果、新規利用者の成約数が計画を上回った要因は何か」という2点を分析し、 成功の要因を確認し、部署内で共有する必要があります。

ただ単に、「成功したことによって自信がついた」とか、「次も成功させたいという意欲が高まった」とか、 そういったメンタル的なことも重要でないわけではありませんが、それだけでは十分とは言えません。

一方、イベントへの動員数が少なく、新規利用者の契約件数も計画を下回った場合には、 そのイベントは結果的に失敗だったと言わざるを得ません。 こういう時こそ、失敗の原因を究明しなければならないのに、形式的な反省で終わらせて振り返りの機会を敬遠してしまうことがあります。 また、失敗の原因を誰かの責任にすることで終わらせれば、本当の原因が究明されないままになり、 同じ失敗を引き起こすことにもなります。 とにかく失敗した事実から逃れたという気持ちが働いて、失敗から学ぶ機会を逸してしまうのです。

成功しても、失敗してもその結果に対する検証は重要です。 検証することで導き出される成功の要因も失敗の原因も次に活かすために必要なのに、それができないのはなぜでしょうか。 わかりやすく言えば、成功した時はその成功に酔っていたり、満足感で興奮しているだけで時間が流れているのでしょう。 失敗すれば、そのショックで意気消沈していて、モチベーションが下がったままで、何もする気になれないのでしょう。

計画通りに進めても実施の段階で失敗することがあります。それで計画の中身を疑います。計画に沿って実行していく過程で、 計画に不備や不具合が判明し修正して続けたら、結果としてミッションや目標が達成できることもあります。

PDCAサイクルを回す時に、Cの重要性を十二分に理解していないと、前述のようなことが繰り返されます。 検証が表面的に行なわれれば、次の見直しも形式的になり、その次の計画も前回とあまり変わらないものになります。 そうしてできた計画をもとに実行していけば、また同じ失敗をすることになります。

検証することによって、個人として学び、組織としての成長につながります。

2013年10月8日掲載

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