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有限会社業務改善創研のコラム(介護コンサルタント福岡浩)

介護コンサルタント福岡浩のコラム

通所介護事業所開業ラッシュで競争激化!?

平成23年度中に神奈川県内で通所介護の新規指定事業者になった事業者数は、平成23年4月1日指定の28件を皮切りに、 5月20件、6月17件、7月22件、8月21件、9月21件、10月19件、11月24件、12月21件、24年1月15件、2月21件、そしてこの3月の23件、合計252件に上ります。 実に月平均21件のデイサービスが神奈川県内で開業しています。 それほど需要があるのだろうかと疑問に思えてなりませんが、地方のある保険者ではデイサービスの総量規制に入ったという話もあります。 このまま増え続けることの是非はともかく、事業として成立するかどうかもよく考えずに開業しているとしか思えない現象に閉口してしまいます。

さて、周知の通り、来月24年度を迎えて介護保険改正法が施行され、介護報酬も改定されます。 通所介護のサービス時間区分が変わり、6時間以上8時間未満がなくなり、 5時間以上7時間未満(以後5-7という)か7時間以上9時間未満(以後7-9という)が新設されます。 すでにどちらかに変更する検討段階が終わり、大方の既存事業所では決定しているようです。 5-7にすれば、実質的に介護報酬が下がり、7-9にすれば介護報酬は上がるものの、 現状よりサービス提供時間が長くなり職員の配置の見直しが必要になります。 また、長時間サービスが利用者にとってどう受け取られるかも気になります。

通所介護事業者が年間250件も新規に開業している神奈川県では、その1年後には二割程度が廃業するという話もあり、 その指定事務にかかる事務量も無駄になると言えます。 23年度下期から、指定を受けようとする事業者は事前に県が定めた指定のためのセミナーを受講しなければならいことになっています。 それがどの程度の効果を上げているのか定かではありませんが、 少なくとも以前のように気軽に指定を受けられるという印象を払拭しようとしている県の思惑は理解できます。 しかし、通所介護に限っては指定事業者が減ることはなく毎月20件のデイサービスが誕生しているのです。 ちなみに訪問介護の指定を受ける事業者は、月によっては1件もないことがあります。この差は何なのか。

これから、通所介護はそれぞれの地域で競争が激化することは容易に想像できます。 特に都市部に集中する傾向があり、県内の三大政令市を中心に出店ラッシュは続くと見られます。 廃業数も多いが開業数も多いという変な現象が続くのはなぜだろうか。そんな疑問をもって今後を注視したいと思います。

2012年3月6日掲載

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