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有限会社業務改善創研のコラム(介護コンサルタント福岡浩)

介護コンサルタント福岡浩のコラム

『「結果」と「原因」の法則』を読み返す

サッカー女子ワールドカップドイツ大会の決勝戦で7月18日に「なでしこジャパン」がアメリカとの死闘を制して、見事に優勝を果たしました。 その日本代表チームの中心的存在、キャプテン澤選手については、様々なマスメディアで取り上げられ、 「夢は見るものではなく叶えるもの」と言う言葉とともに有名になりました。

さて、「なでしこジャパン」が一度も勝ったことのないアメリカを相手に延長戦でも決着がつかず、 ペナルティキック戦にもつれ込んでの優勝は、大いに価値がある世界一だと思います。

そこで、8年前に読んだ『「結果」と「原因」の法則』(ジェームス・アレン[坂本貢一訳])を読み返しました。 「人間は思いの主人公であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」という一文が目に入りました。 延長戦で澤選手がコーナーキックから決めたゴールを思い出し、思いの強さが結果に結びついた瞬間だったと感じました。

『「結果」と「原因」の法則』から読み取れるのは、「私たちが今までずっと考えてきたことが、私たちを現在の環境に導いている」ということです。 つまり、現在の私たちがおかれている環境は結果であり、その原因は、それまでずっと考え、思いを強くして行動してきたことにあると言えます。 自分の「思い」が自分の「人生」を創り上げているということを澤選手は証明したわけです。

話は変わりますが、介護事業経営においても、この「結果」と「原因」の法則があるのではないでしょうか。 経営者の思いがどれほど強いか、起業の情熱がどれだけ持続しているか。 筆者は、新たに起業しようとする方々からのご相談を受けるたびにその思いの深さや強さを感じます。 また、すでに起業して事業が思うように進展していない経営者やより拡大しようとする経営者にも出会います。 ただ単に売上を上げることや利益を増やすことだけに腐心しているか、 常に利用者である顧客を開拓(創造)し、様々な制約の下に利用者本位のサービスを提供しながら、その満足度を高める不断の努力を続けているか。 前者が売上倍増、利益拡大を目標にした事業計画が策定されているのに対して 後者は、顧客の要求を第一に考えて行動する事業計画が立てられています。 どちらも業績が好転する可能性がありますが、その業績が持続的に伸長する可能性を秘めているのはどちらだろうかと考えると、 「結果」と「原因」の法則が想起されます。

「原因」が間違っていれば、その思いがいくら強くても「結果」は知れています。 当たり前のことですが、悪い「結果」には悪い「原因」があり、良い「結果」に辿り着くには、良い「原因」があるのです。 より良い「結果」をもたらすには、常にその『原因』を振り返り、評価して改善の方策を考える必要があります。 また、悪い「結果」と悪い「原因」を通して学習することも大切です。

北京オリンピックでベスト4に進出し、三位決定戦で敗れて4位に甘んじたなでしこジャパンの佐々木監督は、 「北京では、ベスト4を目標にしていた我々と、優勝を目指していたトップ3とで明らかなモチベーションの差があった。 今大会は優勝を目指してきた」と言っていました。 それは北京五輪の結果を振り返り、修正して新たな目標を掲げ強い思いをもって準備してきたことにより、今大会の優勝を勝ち取った。 これこそが『「結果」と「原因」の法則』なのでしょう。

2011年8月5日掲載

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