さて、私が尊敬するケアマネジャーの一人、Mさん(女性)もそうしたキャリアアップの末にケアマネジャーになりましたが、 介護業界に足を踏み入れる前に金融機関に勤務していた経歴があり、 姑の介護のために仕事を辞め、その姑を看取った後に登録型ホームヘルパーとしてデビューしたわけです。 週3日程度の出勤で、日に2、3件のサービス提供で、時給800円ほどだったそうです。 「もっときめ細かいサービスが必要なのに、それができない」という思いから、 介護福祉士の資格取得を目指し、見事に1回目の受験で合格しました。 訪問介護事業所の所長を務める一方で、次にケマネジャーの実務研修受講資格試験に挑戦し、これも難なく合格しました。
金融機関勤務経験が長かったので、 顧客サービスの視点が備わっていたことや顧客への対応についても基礎知識や豊富な経験が、 介護現場でも活かされていたようです。 利用者や家族の気持ちをいち早くくみ取る力や、 利用者との関係構築もそつなくこなしている姿にいつも感心させられます。 そういうことだから、アセスメントにも手間暇をかけていることが窺えます。
その後、社会福祉士の資格取得のために福祉大学の通信教育を受けながら、 2年後には、社会福祉士資格も手に入れました。 私の周囲には、介護福祉士資格でケアマネジャーの方は多いですが、 さらに社会福祉士資格も取得する方は少ないようです。 しかも、ある目的をもって資格を取得しようと思っている人は、さらに少ないのではないでしょうか。 社会福祉士資格をただ単に名刺の肩書に書き加えて、「ハクをつけたい」という方もいます。 以前から介護業界の一部に資格至上主義的な考え方が横行しているような気がします。 主任ケアマネジャーという資格も、ただのケアマネジャーより上の存在だという意識で、 「上から目線」の態度で接する主任ケアマネジャーさんも増えているように感じています。
Mさんは、社会福祉士を取得した理由を、 「介護の仕事に関わりながら、介護のことだけしか知らないのでは片手落ち。 もっと、福祉についての知識や技術を身につける必要があるから (社会福祉士になるために)勉強したい」と言っていました。
彼の介護業界デビューは、特別養護老人ホームが併設するデイサービスの送迎車の運転手で、非常勤職員でした。 最初は、朝晩の送迎時のみデイサービスに出勤し1日3時間程度の仕事だったそうです。 その後、デイサービスの介護職員に欠員が出来たため、介護職員として雇用されることになりました。 デイサービスには通算4年間勤務し、その後同じ法人グループのグループホームの介護職員として2年間勤務しました。 グループホームでは、夜勤もあり40代後半の彼にはかなり過酷な仕事だったと思います。 それでも現場経験を積み重ねることによって、 いつかその経験を活かしてケアマネジャーの仕事をしたいと考えていたそうです。
現在は、同じ法人の訪問介護事業所でサービス提供責任者を務めています。 それは、ケアマネジャーになる前に在宅サービスを十分に理解しておく必要があるという法人の方針なのか、 Iさんの希望なのかは定かではありませんが、それは大いに意味があると思います。 Iさんの場合は、訪問介護のような在宅サービスの経験がなかったので、 これによってグループホームやデイサービスの経験に加え、 訪問介護サービスの現場も経験すれば、きっと素晴らしいケアマネジャーになられるでしょう。
Iさんは、前述したように大手建設会社で中間管理職だったようです。 会社組織で部下指導や育成にもかかわったはずです。 部下を指導するには、その部下の指導、育成のポイントを把握する必要があり、 部下の状況把握は、ケアマネジャーのアセスメントによく似ています。
彼の夢は、「地元の要介護者のためのケアプランを作りたい」ということです。 近い将来に、独立して居宅介護支援事業所を始めるのでしょう。
私が将来、要介護状態になった時は、迷わずお二人のどちらかにケアプランをお願いするでしょう。
2009年8月20日掲載
所在地:〒232-0067横浜市南区弘明寺町196
電話:050-1510-9083【不在の場合は携帯電話に転送されます】
携帯電話:090-3514-7242
メールアドレス: gks_hfukuoka@yahoo.co.jp