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2008年7月のコラム
研修会・勉強会の賞味期限?

介護事業所の従業者ならば誰でも、業務に関する研修会や勉強会、セミナーなどに参加する機会は、年間に何回かあると思います。 業務上必要であるからこそ、参加しなければならない研修会や勉強会があるのです。 会社の命令だから研修に参加する、介護保険法に定められているから研修を受けなければならない、といった気持で参加される方が多いのは止むを得ないことでしょう。 自ら学びたいと思い、積極的に研修会や勉強会に参加する方はまだまだ少ないようです。

自ら学びたいと思い参加する研修会や勉強会なら、その後の業務遂行にも役立ったり、効果的に学んだことが生かされることはよくあります。 しかし、『……しなければならない』という気持ちで参加した研修会や勉強会で学んだ内容は、ほとんど身についていないことが多いと言われます。

そこで、研修会や勉強会で学んだ内容を記憶し理解できている期間はどのくらいかと考えてみました。 それが、今回のテーマである『研修会・勉強会の賞味期限』ということです。

私自身の経験では、『研修会・勉強会の賞味期限』は、せいぜい三ヶ月位だろうと思います。 私がある研修会に参加を申し込んだ時に、元々それほど興味がなかったテーマでも、参加すれば、何か新しい情報や発見があるかもしれないという思いが少しあり、参加しました。研修会参加から数か月後に、その研修会の資料を見直してみたら、自分が思っているほど記憶もなく理解していないことがよくわかりました。

社内や事業所内で開催される研修会や勉強会は、一日の業務が終わってから行われる場合や、日曜日などの休日に行われることもあります。 研修会そのものを業務と位置づけている場合(業務命令)と、自由参加としている場合がありますが、どちらにしても研修会で学んだことのほとんどが三ヶ月後には、記憶に残っていない可能性が高いのです。 研修会の所要時間が足りなくなり、最後は講師から「後でこの資料をよく読んでおいてください」と言われ、その指示通りに読む従業者はどれほどいるのでしょうか。 結局、中途半端に終わることもしばしばあるのではないでしょうか。

では、どうすれば、研修会・勉強会の賞味期限を延ばすことができるのでしょうか?

そもそも、なぜ研修会や勉強会が必要なのでしょうか? 介護サービスに限らず、人の労力によって提供されるサービスは標準化され、質の向上が求められます。 提供する担当者が代っても介護サービスの内容や質が変わらないことが前提である以上、標準化された一定のサービスの質を維持、向上させなければなりません。 当たり前のことですが、それにはサービス提供者を研修するしかないのです。 しかも定期的な研修、訓練が必要ですが、同時に繰り返し同じ内容で実施することも重要です。 一回だけの研修で習得できる内容は、研修する側が想像し期待しているほど、多くはないのです。

介護事業所によっては、従業者の研修会を全く開催しないとか、年に1回あるかどうかという例もあります。 反対に毎月定期的に開催している介護事業所もあります。 予め年間で計画した研修テーマを、毎月定期的に実施している介護事業所の従業者は、三ヶ月経っても研修内容をそれほど忘れないでしょう。 それは、毎月定期的に開催される研修会が習慣化し、身体と頭が研修を受けることに馴染んでいるからではないでしょうか。 年に1回、2回程度の研修では、習得する内容が限られます。 それで本当に良質な介護サービスが実現するとは思えません。

できることなら、毎月開催する研修会では、前月の研修テーマの理解度を確認する余裕があると、『研修会・勉強会の賞味期限』内に身につくのではないかと思います。

開催する側は、研修会・勉強会の賞味期限を意識し、その都度の研修テーマや勉強会の題材が従業者にとって、なぜ必要かを十分に説明し、理解されることで受講する側が積極的に参加すれば、研修会・勉強会の効果が高まるのではないでしょうか。

なお、念のために申し上げておきますが、『介護サービス情報公表』のための間に合わせ研修では、その効果はほとんど期待できません。

8月のコラムはお休みです。来年の介護給付費改定のための議論が進んでいます。

一方、保険者では、第4期の介護保険事業計画(平成21年~23年)の策定作業に忙しいようです。 先日も横浜市の高齢福祉部某課某係長から意見を聞かせてほしい旨の呼びかけがありました。

2008年7月19日掲載

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